去年の冬、きみと別れの話

去年の冬、きみと別れを観た。

 

とても面白かった。

 

予告やポスターで「裏切られる」連呼されてたし、劇中でもヒントをいっぱい落としてたけど、それでもラストはおお〜ってなったし、ハナから不穏な空気が漂ってるから却って安心して観れて良かった。

 

なにより、今日本で一番何でも持ってる男こと岩田剛典様がついにご自身の魅力を発揮できる作品に巡り会えたことが、嬉しい!!

そりゃ監督からの手紙に泣いちゃうよね。

 

あの、普段は自分を完璧にコントロールして、どこまでも自分を俯瞰で見てて、求められる自分を下々の者に提供してくれる男が、1つの出来事をきっかけに狂ってく様子、たまりませんな…。

 

自分を見せない人だからこそこっちは狂気を隠し持っててほしい!って望んじゃう〜〜。そしてやっぱりそういう役がハマってたよ〜〜〜〜〜。最高。

子犬のような目でストーカー行為やってるから本当にゾッとする。最高。

 

あと、中園恭介と吉岡亜希子の並びがすっごくしっくりきて、感動した。

 

わたしは岩ちゃんってハイローみたいに男と対峙してる時の方が魅力的な人と思ってて、今までどんな女優さんと並んでてもなんだかチグハグな感じがしてたんだけど、今回本当にお似合いでナチュラルで「これは〝彼氏彼女〟だ…」って感動した。幸せな2人で一本撮ってほしい。

 

他の出演者の方々もみなさん湿り気があって…作品と演者がマッチして良作になった映画だった。

裏切られなくてもまた観たい。

 

ただし、次観るときは絶対にエンドロールが始まる前に帰る。2018年度エンドロール前に席を立った人間が優勝賞グランプリ受賞候補筆頭。許されないことをした。

 

これから冬きみ観る人はエンドロール前に帰ってちゃんと余韻に浸れますように…。アーメン。