靴の話
今朝の私は漫画の主人公だった。
左右で違う靴を履いて出社してしまったのだ。
家を出て3分ほど歩いたとき、足に少し違和感を覚えた。
「今日はしまむらで出会った私の足にピッタリな靴を履いているのに何故!?」と勢いよく足下を見て愕然とした。
左足だけリボンがついてる……!
原因はいくつかある。
1つは玄関が汚いこと。
散乱した靴達の中から揃いの靴を見つけるのは結構難しい。
2つ目は同じような靴ばかり持っていること。
私はセンスがないので、基本的に黒い靴ばかり履いている。
特に平日に履く、スーツに合う黒いヒールの靴となると、デザインが違うと言っても誤差の範囲だ。
現に、片方だけリボンがついているにも拘らず、誰にも左右違う靴を履いていることを気づかれなかった。
間違えるのもやむなし。
そして、これが1番普段と違う点で今回のマヌケな事件を引き起こした最大の原因だが、とにかくめちゃめちゃ疲れていた。
昨日一昨日と土日が出勤だったこと、先週1週間は色々とやる事が重なって帰宅が遅くなったこと、今日提出の研修で出された課題がなかなか終わらず不安で眠れなかったこと、等々…。
世界が黄色く見えるくらい疲れていた。
とにかく疲れていて、右足が履きたかった靴を履いていることに満足して、左足のリボンには気付けなかったのだ。
24年生きてるとこんなこともあるのか…。
もう二度と間違いがないように、明日は玄関を片付けて、色とりどりの靴を買って、よく眠ろうと思う。